島内で最も高かった第二竪坑櫓の他、石炭の生産に必要な施設が集中していた鉱業所南部。
今ではその殆どが崩壊し、操業時の姿を偲ぶことはもはや不可能に近い。
ドルシックナー(凝縮槽)
 
 
直径20メートル以上もある、鉱業所の中で一番目立つ巨大な施設は、製品にするため の石炭の選別の時にでる粉炭を、溶液に沈澱させ回収するための装置だった。
選炭施設
 
 
掘り出された石炭はまず使える石炭とそれ以外の残土、いわゆるボタに選別されるが、 その行程の第一段階のおおざっぱに分別する選炭機があった付近には、建物の基礎ら しきものが残存するものの、もはや当時を偲ぶ事はできないほど崩壊している。
第二竪坑
 
 
昭和12年(1936)完成、深さ636mの当時国内最深の竪坑の上には、島の岩礁よりも 高い鉄骨製の櫓が聳えていたが、閉山後まもなく解体され、現在では入坑桟橋への入 口の部分だけが、かろうじて残存している。
坑口原炭ポケット
 
 
第二竪坑のすぐそばにある、産出されたばかりの石炭を一時的に貯めておく場所。漏 斗のような形は、他炭鉱のホッパーによく似ているが、その規模は小振りなものだった。
資材事務所(旧三坑捲座)
 
 
閉山時には資材事務所として使われていた、嘗ての第三竪坑用の捲座の壁面の一部。 閉山まで使われていた第二と第四の捲座は、両方とも煉瓦とコンクリで出来た建物だったが、 この三坑捲座は時代が古いものなので雰囲気ある煉瓦製だった。
資材クレーン
 
 
鉱業所側の堤防沿いには様々な用途のクレーンが設置されていたが、画像は船着き場 の近くにあった、主に木材等の資材を荷揚げするための前後可動式クレーンの基礎。 この付近の堤防は、石を積み上げた古い時代のものがそのまま残っている。
事務所棟
 
 
左が総合事務所、右が会社事務と言われている。会社事務所には地下室もあったよう だが、階段が落ちているため降りることはできなくなっている。殺伐とした南部地域 の中で、唯一植物が繁殖している場所だった。
総合事務所
 
 
地底の灼熱地獄から上がって来た炭鉱マンの汚れは激しく、坑道から上がったら その出口付近にある風呂に入って汚れを落とした。浴槽は大きく分けて2つあり、 着衣のまま下洗いをする最初の浴槽はいつも真っ黒だったという。
二坑捲座
 
 
メインの竪坑ケージを昇降させた捲座は、かつては巨大な鉄筋コンクリの土台の上に トタン張りの建物が乗っていた。創業時、この近辺には沢山の炭車軌道がはり巡らされていたが、 今はところどころに残存するばかりになっている。
仕上工場
 
 
南部地区は台風の直撃を受けるため、ほかの地域よりも一段と残存施設は少ない。 唯一残る仕上工場は、鉱業所で使用される機器のメンテナンスを行なう施設だった。

外観俯瞰

基礎

桟橋入口外観

外観

残存壁面

基礎

外観

1階海水共同浴場

外観

外観

軍艦島・16号棟南側外廊下面 軍艦島・17、18号棟と光庭 軍艦島・19号棟南側外廊下 軍艦島・土間 軍艦島・防潮扉 軍艦島・17号棟北側居室面 軍艦島・屋上庭園 軍艦島・屋上弓道場 軍艦島・厚生食堂 軍艦島・外勤詰所