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飯田建材工業 1/2

 千葉県がコンクリート等の原料となる山砂の全国一の良質な産地であることはあまり知られていな。特にその殆どが木更津から富津にかけての約25kmの山間の地域に集中し、シェアは全国の約50パーセントを占め、総売上一千億円を超える基幹産業になっている。

 特に東京、神奈川への供給率は70〜80パーセントを占め、首都圏のコンクリートジャングルはいわば房総の山砂によって作られたモノと言っても過言ではない。

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 そのサンドバレーのほぼ中央、富津市のマザー牧場の麓に、かつて東洋一の大きさと言われた砂選機をもつ飯田建材工業の千葉支所があった。事実、Mapion上の飯田建材工業の場所を検索すると、その周囲には至る所に「砂取場」の文字を発見する事ができる。

 巨大なサイロ状の砂選機の最頂部から原砂をいれ、下降していく段階で何段階もの砂選が行われ、最下部のコンクリート製のトンネルの中で待つトラックの荷台に積み込まれるしくみのこの砂選機は、他に類を見ない飯田建材オリジナルの砂選方式を採用したものだった。周囲には巨大な漏斗状の浄化用沈殿槽や制御棟跡等が残存し、日常では滅多に触れることのできない 風変わりな工場施設が林立していたが、2003年の初夏、惜しくもコンクリート・トンネルを残して全て解体されてしまった。

 房総半島のサンドバレーに、建設大国日本の象徴の様にそびえ立っていた巨大山砂施設は、今はもうない。

国土交通省ウェブマッピングの昭和四十九年 (1974) の空中写真に写る飯田建材工業千葉支所の施設群。ほぼ真上からのアングルのため巨大施設の形は確認しずらいが、真北に長く延びた影が施設の形を物語っている。画像は「国土画像情報(カラー空中写真) 国土交通省」より

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